ファミコン版ドラえもん海底編の宝箱の確率

ファミコン版ドラえもん海底編について熱く語っています。
文字ばかりで超つらまらない確率の記事ですので、興味のないかたは読まない方が良いです。
時間の無駄となります。↑これがこの記事の結論。


ファミコン版ドラえもんは海底編でマップ中にある8個の宝箱を開ける作業が発生します。
中身はドラゴン(ウミヘビとも呼ばれる)か、のび太かスネ夫かジャイアンになります。
その時の個数別で3人揃う確率を求めたものが、以下となります。
ドラえもんRTA走者が参考になるデータとなるでしょうか。
この記事で、人と表現している時は、のび太、スネ夫、ジャイアンのことを指します。

海底編個数別で3人揃う確率
3個で3人が揃う確率→1/56(1.785%)
4個で3人が揃う確率→3/56(5.357%)
5個で3人が揃う確率→6/56(10.714%)
6個で3人が揃う確率→10/56(17.857%)
7個で3人が揃う確率→15/56(26.785%)
8個で3人が揃う確率→21/56(37.5%)
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合計        56/56(100%)

海底編個数以内で3人揃う確率
3個以内で揃う確率→1.785%
4個以内で揃う確率→7.142%
5個以内で揃う確率→17.856%
6個以内で揃う確率→35.713%
7個以内で揃う確率→62.498%
8個で揃う確率→100%
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なんと、意外にも8個が37.5%という、人間の感覚では信じられない結果ですね。
まあ、7個以内で揃う確率が100-37.5で、62.5%あるわけですが、それでも8個の確率が高く見えてしまいます。

また、上の確率とはまったく別物ですが、1個もあけていない状態で、最初の1個開封で、いきなり人が出てくる確率も3/8で37.5%となります。


7個と8個の確率だけで50%を超えているので、ほとんどのプレイヤーが7個、8個開封でクリアすることになりそうです。良くて6個でしょうか。


はやくクリアしたい人は、最初の宝箱から人であってほしいと思うのですが、最初の宝箱ですら、人が出てくる確率は約4割。

3人揃うまで8個全部あけないとダメなパターンの確率が、37.5%と高確率になってしまうのは計算上たしかで、最初の2個が人だったとしても、残り6個から1人が引けず、最後の1個まで人が引けないというパターンとかも考慮すると、そうなるのでしょうね。


特に7個目を開ける時は、50%の確率でドラゴンか人になるパターンが大半のはずなのに、8個目が37.50%はウソじゃね?と思ってしまいますよね。
(もちろん、7個目と8個目が、それぞれ人になるパターンもある。)


RTA走者向きの情報としては、3個で3人が揃う確率がわずか1.78%しかないという点。
56パターン中1通りしかありません。これがリセゲーの要因となりそうです。
逆にRTAではなく、通常プレイで普通にゲームを楽しんでいる時に、最初の3個で3人揃った場合「なにもこんなとこで運使わなくても。」と思うくらい運が良かったということです。


最初の1個で人が出てくる確率は3/8で37.50%。
これを引けたとして、次も人が来る確率は2/7で28.50%
これも引けたとして、次も人が来る確率は1/6で16.66%


37.5%、28.5%、16.6%の確率を連続で当たりが引けたものだけ、3個で3人揃うわけです。
その3つを成し遂げる確率が1.78%・・・。
超低い。

ドラえもん海底編で宝箱の中身が決まるタイミング

ドラえもん海底編の宝箱の中身は、魔境編をクリアし海底編がはじまる間に内部的に抽選が行われ、宝箱の中身が決まります。
したがって、海底編がはじまった段階で、宝箱の中身は確定しています。

宝箱に対して鍵を使った時に抽選されていることはありません。
海底編がはじまって、宝箱の中身が確定すると、それ以降は、ドラえもんがどんな行動をとっても中身が変更されることはありません。
たとえ、海底編でコンテニューしても、宝箱の中身は変更されません。

したがって、プログラムで「最初の1個は超低確率にしてやるぜ!」などと、開発者に仕組まれてはおらず、1つもあけてない最初の1個から人が出てくる確率は純粋に3/8で37.50%となります。

要するに開封個数によって、開発者に確率を操作されていることは無いということです。

このあたりを疑う方は、レトロフリークなど、まるごとセーブできる機能を使い、魔境編のハートを取る寸前と、海底編がはじまってすぐの状況をまるごとセーブして試してみると良いでしょう。(海底編の海の画面の最初のスタート地点でセーブをする)
海底編がはじまってしまえば、何度やっても宝箱の中身が変わっていないのが分かりますし、魔境編の最後のハートを取る寸前からはじめれば、毎回海底編の宝箱の中身が変わっているのが分かります。



56パターンを図解

上で挙げた確率の分母は56となっていますが、この56パターンを、56行で図解してみました。
●が人、○がドラゴンです。
ここでは●は当たりであって○はハズレとみています。
のび太かスネ夫かジャイアンかは判別しません。
すなわち、人は当たり、ドラゴンはハズレとしてみています。

プレイヤー的には、のび太かスネ夫かまでの人物の名前まで検証する必要はなく、宝箱の中身が人であれば良いわけなので。
人の名前まで判別したところで分子が6、分母が336となり、6/336となるわけで、約分すれば結局1/56で、56パターンです。
分子が6の理由は、人ではなく名前まで判別する為、当たりの宝箱3つに、以下の6行のパターンがある為です。
のび太、スネ夫、ジャイ
のび太、ジャイ、スネ夫
スネ夫、ジャイ、のび太
スネ夫、のび太、ジャイ
ジャイ、スネ夫、のび太
ジャイ、のび太、スネ夫


下図で、横に8つ並んでいる丸は、海底編の8つの宝箱だと思ってください。
宝箱の中身のパターンを全部挙げているので、下の56行のうち、必ずどれかに当てはまります。
海底編で3人救出した時点で、下の全パターンを挙げた56行のうちのどれか1行のパターンを引いています。


海底編がはじまり最初の3個開封を
火山下、左下タコ、最深タコで狙おうが、
右上海底、火山上、火山下で狙おうが、
スタート地点、火山下、最深タコで狙おうが、
最初の3つで全部人が引けるパターンは、56行のうち1つなので、やはり最初の3つで人が3人揃う確率は1/56になります。


これをあえて縦にみて、どの縦のラインでも●が21個ある為、7個あけた後、最後の1個に人が入っている宝箱が56パターン中21パターンあるのが分かります。
つまり、どの順番にあけても、8個目である最後の1つの宝箱に人が入っているパターンを引いてしまう確率は21/56であることが分かります。
海底編を56回チャレンジすると、確率上は21回は8個目まであけることになります。
あくまでも確率なので、偏りはあるとは思いますが。


また、宝箱を1つもあけていない状態で最初の1個が人である確率も21/56、すなわち37.50%であることが分かります。


図解56パターン
●●●○○○○○
●●○●○○○○
●●○○●○○○
●●○○○●○○
●●○○○○●○
●●○○○○○●
●○●●○○○○
●○●○●○○○
●○●○○●○○
●○●○○○●○
●○●○○○○●
●○○●●○○○
●○○●○●○○
●○○●○○●○
●○○●○○○●
●○○○●●○○
●○○○●○●○
●○○○●○○●
●○○○○●●○
●○○○○●○●
●○○○○○●●
○●●●○○○○
○●●○●○○○
○●●○○●○○
○●●○○○●○
○●●○○○○●
○●○●●○○○
○●○●○●○○
○●○●○○●○
○●○●○○○●
○●○○●●○○
○●○○●○●○
○●○○●○○●
○●○○○●●○
○●○○○●○●
○●○○○○●●
○○●●●○○○
○○●●○●○○
○○●●○○●○
○○●●○○○●
○○●○●●○○
○○●○●○●○
○○●○●○○●
○○●○○●●○
○○●○○●○●
○○●○○○●●
○○○●●●○○
○○○●●○●○
○○○●●○○●
○○○●○●●○
○○○●○●○●
○○○●○○●●
○○○○●●●○
○○○○●●○●
○○○○●○●●
○○○○○●●●


この丸を、
一番左の丸はスタート地点の宝箱、
左から2番目を火山上の宝箱、
左から3番目は火山下の宝箱などと、
自分なりに当てはめていけば理解していただけると思います。


RTA走者なら左からあけていると仮定して、1番上の行の最初の3個で連続して人が出るパターンを引きたいですし、56行目の最後の3つで3人が揃うパターンなんて引きたくないですね。


この表をみると分かることは、最初の開封5個が5連続でドラゴンで、最後の3つで連続3人を引く確率も1/56だという点ですね。(ゲーム中では1番運が悪いパターンですが、これも発生率1/56ということである意味レア。)


次の宝箱を開ける時、人が出てくるかドラゴンが出てくるかの確率と、3人集まるまで何箱あけることになるかの確率は、まったく別物で、別々に算出しなければなりません。
この前者と後者が、ごっちゃになってしまうとよく分からないことになってしまうので注意です。
この記事で分母に56と表示している確率は、あくまで3人集まるまで何箱あけることになるかの確率であり、次にあけようとしている宝箱が人かドラゴンかの確率ではありません。


次の宝箱がドラゴンか人かの計算は

救出していない人数÷残りの宝箱の数x100

でパーセントを求めることができ、算出は簡単です。



場所による偏りはまったくない(と個人的には思う)

宝箱の8つの場所は、以下の通り。

スタート地点
右上海底
左下タコ
左下タコ上のフープ抜け後のツインタワージャンプ
左下タコの3画面上のフープ抜け後、低空ジャンプ
火山上
火山下タコ
最深タコ

上の8つのうち、人が出やすい場所はあるのか、統計をとりました。
実は2018年に積極的にドラえもんのRTAをしている放送があり、その放送の全ての宝箱を記録していたのですが、本当にランダムで、どこが出やすいなどは無いと個人的には思えます。

また、Youtubeやニコ動の通常プレイ動画からも宝箱の結果も取り入れています。
私の個人通常プレイの結果も反映。(レトロフリークで、2面最後でセーブし、なんどもそこからやりなおして、3人の場所を記録する。私自身ドラえもんRTAの技術はありませんが、中身を調べるのにゲームのうまい下手は関係ないので調査可能でした。)

もし、かたよりやクセがあれば、上の56パターンの確率がブレてしまいます。
そんなクセやかたよりがあるなら、そのクセを見抜けば、最初の3つで3人揃う確率も1/56ではなく、もっと高確率になるでしょう。
この記事の冒頭で挙げた確率は【完全にクセがなく、完全に中身はランダムであり、プレイヤーも無作為でランダムで宝箱をあけている】というのが条件である為です。

ファミコン特有の乱数のクセまで見抜けば良いのかもしれませんが、そんな技術私にはありませんw
このあたりの状況再現(もとい、状況再現というよりは乱数調整に近いと思います)がみつかったら、ドラえもんRTA界に激震が走ることでしょう。

状況再現や乱数調整などを全て無視して、確率だけで言えば、海底編を56回チャレンジして、56回以内に1回でも3個で3人揃えば、運が良いと言えるのではないでしょうか?
倍の112回以上やっても3個で3人揃わないと運が悪い感じでしょうか。


2面クリア時の得点は、宝箱の中身に関係はない模様。
2面で同じ得点でクリアしても、それぞれ3面の中身は違う。



乱数から見るドラえもん海底編

海底編を解析しているかたの記事。
この記事によると、海底編の初期のアイテム位置で中身がある程度特定できるとのこと。
とにかく凄い。
どうやら、使用する本体にも依存する模様です。
FC ドラえもん/キングチーター 怒りのメガトンプンチ – Yahoo!ブログ
(Yahooブログ終了に伴い閉鎖!?)

海底編宝箱解析ツール(上記のブログ運営者が作成した解析ツール)
秘密道具の初期配置から宝箱の中身のパターンを調べるツール



【番外編】海底編のポセイドンについて

上のブログの管理人様によると、ポセイドンの右上、左上、右下、左下の4つごとにHPが16ずつあり、どれか1つのHPを0にすると倒せるとのこと。
ということは、闇雲に水圧砲を打つのではなく、きちんと顔4箇所の、どこに当てるかを明確にするのが大事になってくる。

たしかに顔の右や左に闇雲に当てていたら、16発どころか32発とか、それ以上当てないとならなくなってしまいますね。

【その法則はスターソルジャーにもあった】
これと似た話で、スターソルジャーのラザロも4つの顔がポセイドンのように合体しますが、このラザロも、右上、左上、右下、左下ごとにHPを持っていて、どれか1つに16発打ち込まないとならない。

スターソルジャーの場合、初期状態と3方向の時は、上に2発左右同時に打てる。
これが当たると2発とカウントされる為、8万点ラザロを狙う時、前方の2発がちゃんと、左上か右上のどちらか1つに当たるようにしないとならない。
1番ダメなのは、前方の弾の片方が左上、前方のもう片方が右上に当たっている状態である。
なぜか知らないが、当時の高橋名人はこのことについて一切解説していない。

「それを解説してくれよ!」

高橋名人は常に最高装備の5方向でプレイしていたから、前方には1発のみの発射だったというのが理由だと思いますけど。と、自己解決させる。

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