例えば、この方法で「バカ」を指定した場合、「お前バカだろ!」など「バカ」という単語が含まれた視聴者コメントを全て読みあげしないようにさせることができます。
この方法を実践すると、バカという単語が消えるだけではなく、バカの前後の文字である「お前」と「だろ!」も消えて、棒読みちゃんがそのコメントをまったく読み上げしなくなります。
ただし、「バカ」を指定しても「ばか」や「馬鹿」は別な単語扱いとなるので、「ばか」「バカ」「馬鹿」「ばカ」「バか」などを1つ1つ全部登録しないといけないのがデメリットです。
そのような面倒な仕様でも良ければ、是非この方法を使ってみてください。
以下が具体的な手順となります。
具体的な棒読みちゃんの設定方法
1.辞書登録タブを選択します。
2.単語タブを選択します。
3.正規表現タブを選択します。
4.検索文字列
検索文字列に、その単語が含まれていたらコメント全部を読まないようにする単語を入力します。(優先度は自動入力されるので変更しなくて良い)ここではバカを例に説明していきますので、バカと入力します。
5.正規表現欄
正規表現欄は「検索文字列」に入力した文字とまったく同じ文字(単語)を入力し、その単語の前後に(.*)
を付けます。上図を参考にしてください。
1文字目はキーボードの8キーの半角の開始括弧、2文字目はひらがなの「る」キーにあるドット(小数点)、3文字目は半角アスタリスク、4文字目は、キーボードの9キーにある半角閉じ括弧です。
全部半角で入力します。
例えば該当単語がバカの場合
(.*)バカ(.*)
と、正規表現欄に入力します。
面倒な場合は、該当文字すら入力せずに、下のように
.*
と、2文字だけを正規表現欄に入力しても同じです。(こっちの方が楽かも)
6.置換後欄
置換後の欄は、完全に空欄にします。(スペースすら入っていてはいけない)7.新規登録を押す
新規追加ボタンを押します。(既存の修正の場合は、置き換えボタンで上書き保存されます。)結び
上の設定をすることで、該当の単語が含まれたコメントが、まったく読み上げがされないようになります。該当の単語だけではなく、そのコメント1行の該当単語の前後の文章も読まなくなります。
読み上げしてほしくない該当単語が複数ある場合は、次々登録していけば良いだけです。
50個でも100個でも登録できます。
筆者は1000個登録してみましたが、問題なく動作しました。
どんな長文でも有効
上の例では、バカを指定しました。この方法を実践すると、該当単語の前後の文章も読みあげしなくなります。
例えば、以下のようなコメントがきても、しっかり有効となり、まったく読み上げしなくなります。
そんなこともできないのか?頭おかしいだろ!バカは4んどけ
上のコメントがきても、該当単語「バカ」が含まれているので、該当単語及び、該当単語前後の全てのコメントが抹消され、棒読みちゃんがまったく読み上げしなくなります。
ちなみに、棒読みちゃんのプラグインであるVoiceroid Talk Plusや、PotatoVoiceHubを使用していても有効であることを確認しました。
設定時の注意点
検索文字列と正規表現欄には、まったく同じ単語を入力することが大事です。そして、正規表現欄には、そのまったく同じ単語の前後に(.*)を付加するという流れになります。
ドット(小数点)とカンマを間違ったりしないようにしてくださいね。ドットを使います。
また、冒頭でも述べた通り「ばカ」「バか」などのバリエーション違いを1つ1つ登録しないといけないのが、この方法のデメリットです。(正直面倒です。)
この設定のデメリット
この対策はデメリットもあります。例えば「バーカ」を指定した場合、「マイナンバーカード」とコメントされた時も読まれなくなってしまいます。
このように暴言の単語が、通常の単語の一部になっている場合に支障が出ます。
例えば視聴者に「豚」と呼ばれるのが嫌だからと言って、「豚」という単語をこの記事の通りに設定すると、「吉野家の豚汁おいしかった!」みたいなコメントされた時も読まれなくなります。
1文字のみの漢字に関しては、よほどのことがない限り設定しない方がオススメです。
このあたりを考慮して、棒読みちゃんに設定する必要が出てくるのがデメリットとなります。
ホント、一長一短の内容ですみません。
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棒読みちゃんで分数(確率)を正しく読み上げる為の設定以上、参考になった場合は、シェア宜しくお願い致します。