FC版ドラゴンバスターのボスドラゴンのデータと検証

この記事ではファミコン版ドラゴンバスターのボス、巨大ドラゴンについて書いています。

ドラゴン概要

当たり判定が、ドラゴンのカラダの部位ごとにある。(ただし尻尾と胴体は当たり判定がありません。)
主人公の攻撃がドラゴンの弱点部位に当たった時はダメージ量が2倍になります。
しかし、そこを意図的に狙うのは意外に難しいです。(弱点はROUNDごとに場所が違う。)

別な手法として、剣を振り回して、頭、首、手、足など、より多くの場所に当てる努力をするやり方もあります。
剣ひと振りで複数箇所に当てることが可能で、如何に複数箇所に当てるかに全力を注ぐのも1つの方法と言えるでしょう。
それを実際実践すると、複数箇所当たったり、1箇所しか当たらなかったり色々です。
首が上がっている時に、首下に入り、首、手、足と狙うのが良いのですが、その後に首を降ろされると首で体当たりされたことになり、主人公はダメージを受けます。

また、Aでジャンプするとドラゴンは一瞬だけですが後退する習性があります。(ドラゴンが一番右にいて、これ以上後退できない時を除く。)

アーケード版ではドラゴンが寝ていたり飛んだりしますが、ファミコン版では、寝ていることはなく、飛ぶこともない。攻撃方法は炎と体当たりのみとなります。(筆者はAC版をプレイしたことはないですが、動画で見たことはあります。)
横移動の体当たりより、首を下げることで体当たりしてくるのが厄介です。

ROUNDのボス戦に限り、主人公が向いている方向に関係なく、ダメージを受けると主人公は必ず左の方向に吹っ飛びます。右に吹っ飛ぶことはありません。


ドラゴンの攻撃について

ドラゴンバスタードラゴンの炎
ボスによっては多種の炎を吐いて攻撃してくる。(1種類の炎しか吐かないボスもいる。)
体当たりでもダメージを受けます。

ボス戦での主人公の移動は、常にダッシュを使う方が有利で、炎から逃げる時もドラゴンに近づく時もダッシュが有効です。

炎から逃げる時に、必要以上に左に逃げると不利になることが多いです。
当たるか当たらないかギリギリの所までしか左に逃げないようにする方が良いと思われる。
大きく左に逃げると、とにかくドラゴンが前進してきて不利になったり、次のこちらの攻撃がしにくくなるし、ドラゴンに向かうまでの間に次の炎がきてしまいます。

ただし、このギリギリで交わす方法でも、連続で炎を吐かれると、どうしようもない。

結論は、ボス戦では意味もなく自分から左に移動するのは大変危険です。(炎をかわす為とか、アイテムを使う為とか目的がある左への移動は良いのです。)
ちゃんとプレイしていても左に追い詰められるパターンは十分ありますが、自ら左に移動して、ドラゴンに追い詰められるキッカケを自分から作るのは危険という意味です。

画面の一番左に追い詰められると、連続炎で身動きがとれなくなり、あっという間にやられる可能性があります。炎を受けている最中は攻撃アイテムが使用できません。

首を急に下げてくる時があり、首に当たっても、体当たりとみなされて、ダメージを受けます。


後半ROUNDで登場する嫌な炎

弾けて飛び散る炎
炎を1発吐いて、火花が飛び散るタイプは、どうしようもないと思ってます。
かわす方法が分からず、素直にダメージを受けています。
(2段ジャンプでもかわすのはかなり大変。)
この火花が飛び散るタイプを連続で何回もしてきた場合は、かなりのダメージを受けることとなり、運が悪かったと思うようにしています。

火の玉1発が2周回転するタイプは、主人公がドラゴンに接近していることで2周目の炎を回避できた場合はチャンス。
その炎が画面外になくなるまでドラゴンが次の攻撃ができないので、2周目の炎の間にドラゴンに右ダッシュで近づき殴り放題。
2周目も当たってしまった場合は、かなり左に移動させられ、ダメージも2回分受ける。
ちなみに、2周回転タイプの炎は、しゃがむと回避できそうですが、実際しゃがんでも回避できず炎にぶつかります。


画面左に追い詰められた時の対処法

右向きで「ジャンプ」「2段ジャンプ」「兜割り」を行うと、ドラゴンは後退します。
操作に余裕がある場合、理想はちょっと右に移動するジャンプやカブト割りが最適です。
通常のジャンプの場合は、とにかく何回もジャンプしてみてください。素早く連続で出さないとなりません。
繰返しになりますが、この技をする時は、主人公が右向きで連続で行う必要があります。
左向きでやった場合は、効果が出ません。


ドラゴンに対してのアイテム活用


脚が弱点のドラゴンには上図のように杖も有効(スーパーソード所持が条件)

ドラゴンに対して、最強のアイテムはランプです。
王冠、指輪が良いのは間違いありませんがランプが最強。

貫通する杖は威力は低いものの、ほぼ確実に複数回ヒットします。
その為、スーパーソード所持中の時に、脚が弱点のドラゴンに杖を使うのは、かなり有効です。(なぜスーパーソードを持っているとアイテムの威力が増えるか後述。)

アイテムは画面内の敵にしか有効ではないので、ドラゴンのカラダ右半分が画面外の時は使わない方が良いです。

特にランプは、ドラゴンが画面内にちゃんと入っている時に使うと良いでしょう。(しっぽがはみ出ている程度なら使ってOK。しっぽに当たり判定が無い為。)
きちんと使用すれば、ドラゴンにランプが複数回ヒットし、王冠と同等レベルか、それ以上のダメージを与えられます。
王冠や指輪を持っていなくても、ランプと杖のゴリ押しで意外にいけます。

スクロール(巻物)は、多段ヒットする可能性がある剣の振り回しより、与えるダメージが低いことが多いので、余裕がある時は使わない方が良いと思います。
自分の残りバイタリティが低くてピンチな状態、尚且ドラゴンまで距離がある時に、もがきで使うのは良いと思います。(ドラゴンとの距離が近い時は、巻物打つより剣で殴った方が良いです。)

【ドラゴン戦で使っても意味がないアイテム】
ドラゴン戦でアミュレットは使う意味がありません。
ドラゴン戦で聖杯を使うと、無駄に1個消費して、何も起こりません。


ドラゴンに対しての与ダメ(与えるダメージ)

「カブト割り」「垂直斬り」は通常攻撃の3倍の威力というのはドラゴンバスター通のかたの中では有名な話ですが、ボスドラゴン戦は別プログラムのようで、カブト割りと垂直斬りは通常攻撃の2倍となっている。
そして、本当にビックリする事実が判明しました。


調査して分かったのですが、ノーマルソードの時と、スーパーソードを所持している時で、攻撃アイテムの威力が違います。
以下の表で、左の数値がノーマルソードの時のアイテムの与ダメで、括弧内の数字がスーパーソードを所持している時のアイテムの与ダメです。
持っている剣の種類で、なんと攻撃アイテムの威力が変わるのです。
ちなみに、ウルトラスーパーソードの時は、スーパーソード同様、右の括弧内のダメージが適用されます。

ただし、この法則は巨大ドラゴンとの戦いの場合のみ有効です。
通常のダンジョン内では、剣の威力でアイテム効果に影響はありません。


ノーマルソード      2
スーパーソード      4
ウルトラスーパーソード  8
スクロール        1(2)
杖(貫通する)      2(4)
ランプ          3(6)
指輪           4(8)
王冠           8(16)
ノーマルソード(カブト) 4
ノーマルソード(垂直)  4
スーパーソード(カブト) 8
スーパーソード(垂直)  8


このことから毛利名人がテレビ放送で「ROUND12のボスは王冠を5つ使えば倒せる」と言っていた法則は、スーパーソードを持っている時という条件付きであることが判明しました。
テレビをみて、この技をノーマルソードで試した子供達は「倒せなかった!」と怒っていたことでしょう。
(エンディングが表示されますのでネタバレしたくないかたは再生しないでください。)

スーパーソードを所持していれば王冠5個でROUND12のボスが倒せるのは筆者も実際にプレイして確認済です。
しかし、ノーマルソードでは王冠を5個使用しても倒せません。
筆者が試しに王冠を12個用意し、ROUND12のボスにノーマルソードで挑み、剣をまったく使用せずに王冠を使いまくった結果10個で倒せました。ちょうど2倍の数量です。

これはノーマルソード縛りとかしたら、相当クリアがツライと思いました。

話しが変わりますが、全ての雑魚敵を1撃で倒せるウルトラスーパーソードは、ドラゴンに関してだけは1撃では倒せず、1回剣で殴るとノーマルソードの4倍の威力となっている。

指輪は地震を起こしてダメージを与えるアイテムですが、ROUNDのボスの弱点が、脚だったとしても、指輪で与えるダメージは同じである。
指輪と王冠は、弱点の部位に関係なく固定ダメージであり、上記の数値しかダメージを与えることができない。
ただし、バグ技を除く。バグ技に関しては別記事で解説済。


ドラゴンのバイタリティ(Vitality)

(ROUND13以降は裏ドラゴンバスター)
ROUND1   30
ROUND2   35
ROUND3   40
ROUND4   45
ROUND5   50
ROUND6   50
ROUND7   60
ROUND8   50
ROUND9   50
ROUND10  60
ROUND11  65
ROUND12  75
ROUND13  40
ROUND14  45
ROUND15  50
ROUND16  55
ROUND17  60
ROUND18  60
ROUND19  70
ROUND20  60
ROUND21  60
ROUND22  70
ROUND23  75
ROUND24  85

剣の振り回し攻撃は、ボスに対して多段ヒットすることが非常に多いので1回で16や20当てることもある。
裏ドラゴンバスターは表ドラゴンバスターのボスのバイタリティに10加算した値となっている。

(例)
ROUND12のボスが75に対して、ROUND24のボスは85。
ROUND1のボスが30に対して、ROUND13のボスは40など。


ドラゴンからの被ダメ(受けるダメージ)

括弧内は盾ありの場合。
被ダメは全ROUND共通で、被ダメに関してだけ言えば裏ドラゴンバスターでも表と同じ。
炎のダメージはどの種類でも共通。床ではじける炎も同じ。
はじける炎や2回転炎など、1回の炎で2回ダメージを受ける可能性がある攻撃も存在する。

炎    16(10)
体当たり 4(2)

体当たりに関しては、ROUND7以降、巨大ドラゴンよりルームガーダーの方が強いというユニークな設定になっています。


弱点について(Weak point)


ROUND2のドラゴンの弱点は首。

弱点に主人公の攻撃が当たった場合、カラダの部位が金色っぽい色に光ります。
元から金のドラゴンだと、弱点に当たっているかどうか分かりづらいです。
頭と首以外は狙って当てるのは困難で、当たったらラッキーという印象がありました。

ドラゴンの弱点が頭や首の場合は、いつでも当てればダメージが2倍になります。
弱点が右手か左手の場合は、憶測なのですが、よく見ると手を前後にバタバタさせていて、手を1番前に出したモーションの時しか当たり判定がないのではないかと思われます。(何度も言いますが憶測です。)

裏ドラゴンバスターは、ROUND数から12引いて下表を見たものが弱点になります。

ROUND1:頭
ROUND2:首
ROUND3:左手(金色)
ROUND4:右手
ROUND5:不明(金色/弱点無しか?)
ROUND6:右脚
ROUND7:不明(青色/弱点無しか?)
ROUND8:頭(金色)
ROUND9:左手
ROUND10:不明(金色/弱点無しか?)
ROUND11:右手
ROUND12:左脚

【備考】
某攻略本ではROUND5の弱点が左脚となっていて、たしかに左脚に攻撃が当たると、弱点に当たった時のように光るのですが、なぜかダメージが通常のダメージのような気がしてならない。


正攻法でボスに対して勝ち確定にする方法

ドラゴンにはランプが効果的
各ROUNDのボスは、スーパーソードを持っているという条件で、ランプ4つで勝ち確定となります。
ボスの部屋に着地したらすぐにランプを使わず、主人公4人分位左に移動し、そこですぐ右を向き、その場所からランプを4連続で放つのが有効です。(画面中央へちゃんとドラゴンを歩かせる効果あり/ドラゴンが右にはみ出ているとダメな為。)

この方法は最強のROUND24のボスにも通用します。
ROUND21までは3回で倒せることがほとんどです。(運が悪いと4回)
したがって、ランプを連続3個連続でとって10個もらうと、ROUNDのボスは楽になります。
仮に超運が悪くて4回放っても倒せないことがあったとしても、そこからなら数回殴るだけですぐ倒せるはずです。(個人的には4つ放つと確実に倒せています。)

ランプ使用でドラゴンに対する与ダメは、別記事で書いた通りスーパーソード所持時で6ですが、この6が複数回ヒットするのがポイントとなります。
王冠は与ダメ16固定に対して、ランプはドラゴンのカラダの部位3箇所に当たれば18、4箇所に当たれば24と王冠より強いのです。

念の為に繰返し書きますが、この方法は「スーパーソードを持っている」が条件という点、ランプ使用時にドラゴンのカラダの大半が画面外にはみ出ていないかどうかチェックする点は、気をつける必要があります。

ちなみに、ランプの火柱がドラゴンの真下にきた時に、タイミング良くダッシュ右2段ジャンプをすると、ドラゴンが後退してランプのダメージを増やせるので、活用すれば更に1個少ない個数で倒せます。
(注意点:垂直2段ジャンプだと、ドラゴンはあまり後退しません。また、後退してもダメージを与える為に、ドラゴンを十分に画面中央ちょっと右くらいまで移動させる必要があります。)
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